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  • 執筆者の写真UR Fit

内臓脂肪と皮下脂肪の働き


代表の関です!


普段のトレーニングは出来るだけ専門用語を避け、お客様に分かりやすくお伝えしているのですが、コラムでは専門用語を交えながら、体づくりに役立つ情報をお伝えしていきます!


以前までの記事は以下のURLからご確認ください!

https://www.urfit.jp/blog/categories/column


今回は以前解説した(体脂肪=悪ではない)内臓脂肪と皮下脂肪について、もう少し詳しく解説していきます!

★内臓脂肪の特徴

内臓脂肪の蓄積量が多くなると、内臓を圧迫するようになります。また、内臓脂肪が蓄積することで、身体にとってマイナスの働きをする「生理活性物質」が放出され、高血圧、血中脂質異常、糖代謝異常などのメタボリックシンドロームと呼ばれる症状を起こす原因となります。また、加齢による身体機能の低下や運動不足で筋肉量が低下してしまうと、摂取した栄養を消費しきれなくなり、内臓脂肪がつきやすくなります。


★内臓脂肪の働き

外部からの物理的衝撃を吸収し、重要な臓器を保護する働きがあります、このほかにも内臓脂肪が少なすぎると臓器下垂(胃下垂など)の状態になりやすくなるので全く無い方がいいとは言えません。


★皮下脂肪の特徴

女性につきやすく、全身のあらゆる場所に見られますが、特にお尻や太ももといった下半身につきやすい傾向にあります。規、男女ともに共通した特徴として、肩甲骨下部と上腕背側部における皮下脂肪蓄積の度合いが体脂肪率との相関が高いことがわかっています。


★皮下脂肪の働き

1.エネルギー物質

白色脂肪細胞は食事によって過剰となり、血液中に流れている中性脂肪などの脂質や糖を取り込み、エネルギーとして蓄えていきます。脂質は、1グラムあたり9キロカロリーのエネルギー源となります。白色脂肪細胞は全身に分布して、その数は思春期にかけてぐっと増え、20歳前後に約400億個になると言われています。

脂質のうちエネルギーとして利用されるのは、主に中性脂肪(トリグリセリド)です。水に溶けない中性脂肪は、小腸から吸収された後、水に溶けるタンパク質と結合して体の各部に運ばれ、エネルギーが必要になったときに、自らの脂肪を分解し遊離脂肪酸とグリセロールという形で全身に共有します。そして、再度エネルギーが余った状態になると、すぐに脂肪を取り込みます。


2.体温調節

白色脂肪細胞によって蓄えられた脂肪は、体温維持のため、外気からの影響を緩和する断熱作用や保湿作用など内臓環境を一定に保つ機能を持っています。


3.ショックアブソーバー

物理的にな負荷が外部からかかった場合の「衝撃」を吸収する働きをショックアブソーバーと言います。毛細血管の損傷や筋断裂から守るためにも、ある程度の皮下脂肪は必要になってきます。


4.内分泌器官

脂肪組織は生体の15〜30%を占めており、ホルモン様の生理活性物質を分泌する生体最大の内分泌器官です。このような脂肪組織由来の生理活性物質を総称してアディポサイトカインと呼び、レプチンやアディポネクチンなどがあります。レプチンの主な生理活性作用は摂食行動の抑制や基礎代謝の増加です。また、アディポネクチンは内臓脂肪蓄積に相反して減少することが確認されていますが、動脈硬化の改善や骨格筋量の増加に関係が深い重要な物質です。


5.性ホルモン

白色脂肪細胞は、女性ホルモンであるエストロゲンの前駆体(働きが抑えられている状態)をエストロゲンに変換する重要な役割を持っています。思春期以降から閉経前までの女性が、偏食や過度のダイエットなどを長時間続けて過度に痩せ状態に陥ると、脂肪を取り込んでいない白色脂肪細胞からは女性ホルモンの分泌が減り、生理不順や月経停止などの重篤な問題を引き起こします。

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